中学生の誕生日だった。
祖母にねだって買ってもらったのが、このRed Wing 8167のスエードプレーントゥだった。
当時は「黒のレザーモックトゥが無難だよな…」と思いながら、わざとスエードのプレーントゥを選んだ。おそらく今でもその選択をするはず。
しかし。
「逆転ばりでいこう」という、若気の至りだった。
今でも「あのとき黒レザーのモックトゥにしておけば…」と、完全には消化しきれていない自分がいる。
買ってすぐ、嬉しさのあまり近所のもんじゃ焼き屋さんに行ったその足で、熱々の油が靴に落ちて大きなシミができてしまった。
素直に靴屋さんに持って行って相談したら、「あ、それはもう無理だよ」とサラッと言われて、かなり凹んだのを今でも鮮明に覚えている。
それから29年。
ソールはこれまでに何度も張り替え、シューレースを通す穴もフックにカスタマイズした。
それでも今も私の足元で現役だ。
スエードの毛羽立ちや色落ち、修理の跡が重なって、かなりいい味が出てきた。
この記事の対象読者
- 長く履ける本物のブーツを探している人
- 経年変化や修理を楽しみながら使いたい人
- 消耗品ではなく「一緒に歳を重ねる靴」が欲しい人
- 失敗談も含めたリアルな使用感を知りたい人
全体の感想:★★★★★(5.0/5.0)
「買ったときの期待を遥かに超えてくれた」
そもそも中学生がまともな期待なんて(私は)してませんしできません。
けれど、耐久性・修理のしやすさ・そして何より「味の出方」のすべてで満点です。
買ってすぐの失敗や、若気の至りで選んだ素材すら、今ではこの靴の個性になっています。
詳細レビュー:29年で起きた変化
素材
スエードのプレーントゥ。
最初は綺麗な状態でしたが、29年で以下のように変化しました。
- 色・質感:スエードの毛羽立ちが進み、深みのある色味に
- つま先・側面:擦れやシワが自然に入り、独特の表情に
- ソール:何度も張り替えた跡が残るが、履き心地は安定
- カスタム部分:シューレース穴をフックに変更したことで、着脱が格段に楽に
何度もソールを張り替えているので、靴本体はまだまだ丈夫です。
フックカスタムのおかげで、毎日履くのが本当に楽になりました。
実際に使って起きたリアルなエピソード
一番印象に残っているのは、買ってすぐのもんじゃ焼き油シミ事件です。
嬉しすぎてそのまま屋台へ行き、熱々の油が靴に落ちて大きなシミができました。
当時はかなり落ち込み、靴屋さんに持って行ったときの「もう無理だよ」という一言が胸に刺さりました。
それでも29年経った今では、「これもこの靴の歴史だ」と笑えるようになりました。
他にも、歩き回っていたら土砂降りにあったり、山の中でのキャンプで歩き回ったり、ソールがすり減るたびに修理に出したり…
普通ならとっくに捨てているような扱いをしてきたのに、今でも「まだ履ける」と感じるタフさと、味の出方が本当に素晴らしいです。
誰におすすめか/おすすめできない人
おすすめな人
- 長く履ける本物のブーツを求めている人
- ソール交換などのメンテナンスを楽しみながら使いたい人
- スエードやレザーの経年変化(味)を楽しみたい人
- 毎日ガシガシ履きたい人
おすすめできない人
- 新品の綺麗な状態を長く保ちたい人
- メンテナンスや修理をしたくない人
- 軽量で手入れがほとんど不要な靴を最優先する人
今買うなら
当時のRed Wing 8167(スエードプレーントゥ)は、現在もRed Wing Heritageで販売されています。
29年選手のような長く付き合える靴を探している人には、非常にオススメのモデルです。
- Amazon:Red Wing 8167
- 公式サイト:Red Wing Heritage 8167
レザー素材なので、私の8167と同じように美しい経年変化を楽しめます。
結論:これこそ「本当に良いモノ」の条件
29年履いてわかったことは、「本当に良いモノは、失敗も若気の至りも、時間も、修理も受け止めて、味になって返してくれる」ということです。
中学生のときに祖母にねだって買ってもらったこの靴は、今でも私の足元で静かに一緒に歳を重ねてくれています。
消耗品ではなく、一緒に歳を重ねられるアイテム。
それがbonvue.jpが追い求める「自分の目で確かめた本当に良いモノ」だと、私は思います。
もしあなたが「長く履ける本物のブーツ」を探しているなら、このRed Wing 8167のような靴は自信を持っておすすめします。
29年後も「まだ履いてるよ」と笑顔で報告できる、そんな出会いになるはずです。
